佐々木 葉二Yoji Sasaki

ランドスケープアーキテクト

作 品

リヴァージュの庭

アートのオブジェを配置するのではなく、この庭全体がアートとなる。雄大な神通川への眺望とさざ波の魅力に気付いてもらえる事を目標とし、2017年に制作した。さざ波をイメージした床のストライプパターンと、植栽の有機的な要素が互いに引き立てあい、庭全体の非オブジェ的なものに感動する。アートにこだわったホテルに、新たなアートの庭としての魅力が加わったのではないかと作者は語る。

佐々木 葉二

佐々木デザイン・アトリエ代表 鳳コンサルタント環境デザイン研究所顧問
ランドスケープアーキテクト。
1947年生まれ。神戸大学卒業後、大阪府立大学大学院緑地計画工学専攻修士課程修了、建設会社を経て、1987年~1989年カリフォルニア大学大学院およびハーバード大学大学院ランドスケープアーキテクチュア学科客員研究員をつとめ、サンフランシスコのピーター・ウォーカー&マーサシュワルツ事務所(PWP)を経て、1989年帰国後、鳳コンサルタント環境デザイン研究所設立。取締役所長後、顧問としてともに設計活動。2000年から京都造形芸術大学環境デザイン学科教授として2019年まで勤め、現在に至る。

主な作品
広島基町クレド(1996)、「さいたま新都心けやきひろば」(2000)、「六本木ヒルズ」(2003)、「シンガポール工科系専門学校」(2007)、韓国ソウル漢南ザ・ヒル(2011)、京都・嵐山山荘(2013)、リヴァージュの庭(2018)など。
主な受賞
日本造園学会賞《設計作品部門受賞(1996)技術部門受賞
(2019)》
日本造園学会特別賞(2011)、グッドデザイン賞(1994,2000,2006,2007他)、
都市景観大賞(1997、98)、環境大臣賞(2001)、
国際デザイン開発賞(2004)、関西照明技術振興賞(2005)
中華人民共和国・武漢秀澤園住宅地環境大賞(2003)、
米国ASLA Merit of Award(2004)など、内外で受賞多数。
主な著訳書
『見えない庭』・『庭の意味論』(共訳、鹿島出版会、1997、96)、『LANDSCAPEDESIGN・佐々木葉二作品集』(マルモ出版、2004)、
『ランドスケープの近代』(共著、鹿島出版会、2010)など。