加藤 委Tsubusa Kato

陶芸家

作 品

尖樹の森

水晶の原石のような魂が、まるで大地から噴き出したように空に向かって突き上げる。その山の裾野には無数のかけらが散らばっている。作者が得意とする青白磁を素材にして、鋭さやシャープさを演出してあまりあるが、作品を構成するパーツの一つひとつは型でつくるのではなく、作者が素手で成形したものである。作者がこれを樹木に見立てているのは、地表を突き破るほどの樹木のエネルギーをとおして、見る人に生きていることの証を感じとってもらいたかったのだろう。空間の壁にとりつけられた羽根のような形をしたパーツは何を暗示するのか。

作品鑑賞エリア
中庭のアート

加藤 委

1962年、岐阜県多治見市生まれ。多治見市陶磁器意匠研究所を終了し、小田井窯絵付師として勤務後に独立。 1986年、尼ヶ根古窯発掘調査に参加し、同窯の保存運動を展開する。 1996年、東京国立近代美術館「磁器の表現・90年代の展開」出品。 1999年、韓国ソウル産業大学でワークショップ。シャープな造形の青白磁作品を持ち味とする。 2002年に岐阜県現代陶芸美術館「現代陶芸の100年展」。 2003年に茨城県陶磁美術館「白磁・青磁の世界」展。2006年にはDai Ichi Arte(NY)にて個展を行う。 2008年、雅樂倶にて個展開催。2012年、第7回円空大賞受賞。2013年、日本陶磁協会賞受賞。

主な作品の所蔵先
愛知県陶磁資料館
京都新聞社
シカゴ美術館(シカゴ)
石川県立九谷技術研究所
ブルックリン美術館(ニューヨーク)
菊池寛実記念 智美術館
メアリー&ジャクソン・パーク財団(ニューヨーク)
岐阜県現代陶芸美術館