小川 待子Machiko Ogawa

陶芸家

作 品

掘り出された「時」-24-2005

紅殻色の陶板が24枚、同色の壁に整然と並べられている。陶板には様々な化石が描かれており、その1枚1枚が太古の生命を物語る。全体を貫くストーリーは現代の私たちに何を問いかけようとしているのだろうか。ここはレストランの特別室である。入口には筒の形をしたふたつの器が土に埋まったオブジェが配されている。題は「掘りだされた「時」-24-2005」。器を作り続けてきた作者が大地と器の持っている永遠の時間を具体化しようと試みているように思われる。化石と器がつきつける時間の概念が、私たちを思索の世界に引き込む。

作品鑑賞エリア
和彩膳所「樂味」

小川 待子

1946年、北海道札幌市生まれ、神奈川県湯河原町在住。東京芸術大学工芸科卒。1970年、パリ滞在中、レコール・デ・メティエ・ダールや個人作家のアトリエで陶芸を学ぶ。1972年から3年半、西アフリカ各地で陶芸を学ぶ。従来の陶器では否定されてきたひびや欠け、釉薬の縮れなど、マイナスの性質をいかした作品を特徴とする。

主な受賞
1992年 タカシマヤ文化基金新鋭作家奨励賞
2001年 日本陶磁協会賞
2007年 第58回芸術選奨文部科学大臣賞
2010年 第3回智美術館大賞展
現代の茶ー造形の自由優秀賞
2019年 日本陶磁協会賞 金賞
主な作品の所蔵先
神奈川県立近代美術館
サントリー美術館
東京国立近代美術館
豊田市美術館
東京オペラシティアートギャラリー 岐阜県現代陶芸美術館
メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
ヴィクトリア&アルバート美術館(ロンドン)
ギメ美術館(パリ)