松田 文平Bunpei Matsuda

石彫刻家

作 品

白毫

仏の眉間にあるとされる白い巻き毛、白毫(びゃくごう)。それは悟りや慈悲、そして光そのものの象徴とされる。作品が設置された屋上テラスに広がる静謐な空間は、作者によって「白毫」と名付けられた。 使用されているのは白御影石。太陽の光を受けて、面ごとに異なる表情を見せながら、淡く輝く。何かを語りかけてくるようでいて、すべてを静かに包み込むようでもある。この場に立つ者が、ただ静かに風と光に身をゆだねる。そんな時間そのものが、この空間の本質なのかもしれない。

作品鑑賞エリア
新館屋上テラス

松田 文平

1959年、富山県富山市生まれ、茨城県石岡市在住。武蔵野美術大学実技専修科油絵専攻卒業後、ミュンヘン国立大学レオ・コロンブスト教室を主席で卒業、石彫刻活動に入る。1991年、グルジア国際石彫シンポジウム招待、1995年、北日本美術選抜展招待出品。 1998年から茨城県の雨引の里と彫刻展に参加するなど、国内外での個展、グループ展、ワークショップで活躍。アトリエ「ウンターベルグ」代表。 2014年からイタリア・トスカーナ州ヴォンコンベントにて巡礼の道に設置する平和の為の彫刻制作開始。2018年、功績を認められローマ法王に謁見

主な受賞
1990年 空間造形富山大賞
2012年 第12回KAJIMA彫刻コンクール金賞受賞
2018年 第15回KAJIMA彫刻コンクール銀賞受賞