藤井 武Takeshi Fujii

洋画家
春陽会会員
日本美術連盟会員
富山県洋画家連盟委員長

作 品

幻 花

この春日の地に咲く樹齢100年を超える桜を題材に、2000年のホテル開業にあわせて描いた大作。
一見すると抽象的な色の重なりに見えるが、近づいて見ると満開の桜の花びらが画面全体にふわりと舞い、幻想的な空気を漂わせている。
色彩は淡く繊細で、やわらかな光を含むように広がり、空間にそっと溶け込む。
春の記憶をとどめるかのように、どこか懐かしさを感じさせる佇まいが、穏やかな時間の流れを感じさせる。

藤井 武

1952年、富山県立山町生まれ、同県富山市在住。関西学院大学法学部、武蔵野美術短大卒。1983年、文化庁芸術家国内研修で洋画家・宮崎進氏に師事。1994年、第28回文化庁現代美術選抜展招待、2000年、ウラジオストクビエンナーレ美術展招待。2002年安田火災美術財団選抜奨励展。世界各国の美術家が集い、公開制作する「とやま国際アートキャンプ」(2009~)のプロデューサーを務める。現在、春陽会会員、日本美術家連盟会員、富山県洋画連盟会員。

主な受賞
1982年 第59回春陽展春陽会新人賞
1989年 北日本新聞美術賞
1995年 第72回春陽展中川一政賞
2008年 富山県文化功労章